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三角骨術後の19歳のバレエダンサー(テーピング)(色々な足 79)

今回の色々な足のモデルさんは、19歳のバレエダンサーMさんです。

 

Mさんは、6月に両足の三角骨の摘出手術をしました。

 

3カ月経過しても両足の痛みが取れないということで、9月末に当院を受診しました。

 

Mさんの両足には、

ルルベプリエの際に、

距骨後方アキレス腱周囲痛みがありました。

 

痛みの主な原因は、手術痕周囲の癒着や滑走不全でした。

 

Mさんは、11月と12月に4つの舞台があるため、

週7回バレエやコンテのレッスンをしています。

 

それだけレッスンしてたら、身体の疲れ炎症修復する時間がないよね・・・

 

1週間のうち1.5日身体を休めること必要なんですよ。

 

 

当初のMさんの治療は、

手術痕周囲の癒着や滑走不全に対する施術をメインに行い、

バレエレッスンの際にテーピングをするように指導しました。

 

Mさんのは、

後足部回外誘導

1列底屈誘導

内側楔状骨誘導あり

距骨前方誘導でした。

 

テーピングの処方は、

スターアップ

2種類の回外誘導テープ

アーチテープでした。

 

 

テーピングでのレッスンは、痛みの軽減に効果がありましたが、

手術痕周囲の癒着や滑走不全が残存しているため、

まだ深いプリエができませんでした。

 

 

11月の舞台がやっと終わり、

次の舞台レッスンを毎日のようにしていたところ、

今度はスネが痛くなってしまいました。

 

脛骨の中下3分の1痛みです。

 

ジャンプの踏切りや着地強い痛みがありました。

 

疲労骨折があるかどうかMRI検査を、1週間後に受けることになりました。

 

検査の結果で、

もしも疲労骨折があったら、舞台に立つことは難しいのではないか・・・

 

と言ったところ、

 

先輩たちも2人骨折してるけど、

みんなレッスンしています

 

と、彼女が言ったのだった。

 

私は、自分が柔道選手だったころを思い出していた。

 

治療家としては、

ダンサーにここまでテーピングをして踊ってほしくはない・・・

 

でも、

アスリートとしての本番への強いモチベーションは、私にも理解できる・・・

 

 

もしも骨折だったら、本当は舞台に出ない方がいいよ。

まだ1年生なんだから・・・

最初に無理をすると、結局、長引くことになるし、

もしかしたら生涯不調を抱えることになるかもしれないリスクもあるんだよ。

 

 

私は治療家として、また元アスリートとして、

彼女がレッスンを続けて舞台に立つことの

メリットデメリットの両方を理解できるし、

彼女の希望苦しみなどが、手に取るようにわかるのだった。

 

もしも骨折だったら、レッスン舞台に立つこと

整形外科の先生家族とよく話し合ってね。

 

 

彼女は、バレエ一家の中で育っています。

 

彼女のご家族は、

若いときに頑張ることと無理をすることのメリットデメリットを、

きっと私以上に理解していると思うからだった。

 

 

その日、歩行評価をしましたが、前回と同じ内容でした。

 

後足部回外誘導

1列底屈誘導

内側楔状骨誘導あり

距骨前方誘導でした。

 

 

 

左足のテーピングの処方を、

スターアップ

2種類の回外誘導テープ

アーチテープ

フィギアエイトプラスしました。

 

右足のテーピングの処方を、

長めのスターアップ2本

2種類の回外誘導テープ

アーチテー

フィギアエイトプラスし、

更に下腿のやや上方までアンカーテープ追加しました。

 

★つまり、一般的な足関節捻挫のテーピングに、

下腿部遠位を少し近位まで貼り、

それに回外誘導テープ組み合わせたバージョンです。

 

(34)「足関節捻挫(外側靱帯損傷)のテーピング」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/16659474.html

(282)「後足部の回外誘導テープ(基本バージョン)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/52951606.html

 

★当院でのテーピングは、

患者さんの疾患別、部位別、症状別に合わせるだけでなく、

足部や歩行評価を行い、誘導方向その都度、確認し決定しています

 

 

両足のテーピングをして、Mさんが笑顔になりました。

 

 

これでも痛みが出た場合の、次のステップのテーピングも指導しました。

 

次の舞台が終わるまで、治療には来れないと言う。

 

私は、検査の結果が疲労骨折ではないことと、

年末の舞台が終わるまで、何とか持ちこたえてほしいと、願いを込めて、

その日の治療を終了したのだった。

 

私は、Mさんが40・50歳代になってもバレエが踊れるように

しっかりとサポートしたいと考えています。

 

 

 

 

いけちゃん

 

 

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★足関節捻挫後のトレーニング(リハビリ)
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★新足のトレーニング総集編(三角骨・長母趾屈筋腱炎・腱鞘炎)(シンスプリント)(有痛性外脛骨)

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/3000/

★新ストレッチ総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2986/

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★新足底板と靴の総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2998/

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