今回は、成長期の新体操選手(9歳と11歳)のトレーニングをご紹介させて頂きます。
モデルさんは、9歳のRちゃんと、11歳のMちゃんです。
RちゃんとMちゃんは、当院の「身体評価と運動指導」に6月から通い始めました。
最初の頃は少し不安そうな顔をしていましたが、最近は笑顔で70分間を楽しんでトレーニングできるようになりました。
この日のトレーニングは、マットの上でゴロゴロしました。
最初は、横に1回転。
次に、両手両足が床につかないように、横に回転。
次は、両手や両足にボールを挟んで、横に回転。
RちゃんとMちゃんは、ニコニコしながら回転していました。
こんなこともやりました ↓
①②③④両足に色々なサイズのボールを挟んで、高く上げていきます。
Mちゃんは、1回で高い位置でボールをキープすることができました!!
⑤⑥⑦何度も何度も挑戦して、Rちゃんも高い位置でボールをキープすることができました!!
Rちゃんは、身体の使い方のセンスがとても良いです。
でも、まだ身体が小さいので、筋力が弱いことによってその使い方を継続できないことがテーマでもあります。
Mちゃんも、身体の使い方のセンスがとても良いです。
でも、成長期で身長が伸び盛りのため、急に長くなった自分の手足を上手にコントロールすることがテーマでもあります。
そこで、「成長期と運動スキル」について、復習してみましょう。
年齢別の「運動形態の獲得・習得・習熟」について
★1歳~就学前は、走る・跳ぶ・投げる・捕まる・転がる・ぶらさがるなどの、基本的な運動形態を獲得する時期です。
★6~9歳は、基礎体力と動作の組み合わせを獲得する時期です。またこの時期は、幼児期での運動形態の遅れを取り戻す時期でもあります。
★10~15歳は、体力向上と専門的な運動スキルを獲得する時期で、運動習得のクライマックスは10~12歳と言われています。
★15歳~20代前半は、体力向上と本格的な運動スキルを獲得する時期で、運動の習熟・運動の完成をしていく時期です。
また、身長促進現象が始まり身長最大発育期まで(男子9.89歳~12.46歳、女子8.23歳~10.42歳)と、身長最大発育期から身長増加が年間1㎝未満になるまで(男子12.46歳~16.45歳、女子10.42歳~14.46歳)は、身長が伸びることによって、自分の運動感覚と身体の狂い(ズレ)が生じます。
★この「自分の運動感覚と身体の狂い(ズレ)」は、体重が増えることや、女子の初潮が始まることによっても起こります。
★これらの年齢は、一般的な数字で、男女差や個人差が約2年あると報告されています。
詳しくは、こちらを参考にしてください ↓
(90)「ストレッチング 6 (身長や年齢と柔軟性との関係)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/41325042.html
Rちゃんは、「★6~9歳、基礎体力と動作の組み合わせを獲得する時期」なのです。
Mちゃんは、「★10~15歳、体力向上と専門的な運動スキルを獲得する時期」なのです。
また、Rちゃんは身長促進現象が始まりつつある時期で、Mちゃんは身長最大発育期の真っただ中でもあります。
とくにMちゃんは、身長や体重が少しずつ増加しています。
骨や筋肉の状態が、日々変わっていく成長期には、動きの全てを、変化していく自分の身体を微調整しながらやっていかなければいけません。
★成長期には、1種類のトレーニングをやりすぎると身体に負担をかけますので、色々な種類のトレーニングを少しずつやることをお勧めしています。
RちゃんとMちゃんのトレーニングは、動的ストレッチをやったり、身体の正しい使い方などもトレーニングしています。
(スマホの方は、URLをクリックしてください)
https://www.youtube.com/watch?v=KGlkQB8heG8
https://www.youtube.com/watch?v=xesb_TXuGlg
https://www.youtube.com/watch?v=fXPUOlth_6Q
モモ上げ走りもやっています!!
https://www.youtube.com/watch?v=RGsVFYVcrZ4
https://www.youtube.com/watch?v=gruZz-h6FyA
RちゃんとMちゃんは、毎回、進化しています!!
私も、次回のトレーニングの日が楽しみです。
成長期の皆さんを、私は心から応援しています!!
★当院では、年齢や競技、個人差に合わせた運動指導をしています。
いけちゃん